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吉岡 徹 「基礎デザイン」作品に見る色彩とデザイン
東京芸術大学デザイン科を卒業後渡米、帰国後デザイン事務所開設、
週刊読売表紙デザイン、カネボウ、日航、三井銀行、読売新聞の広告担当をする。
毎日広告賞、中日広告賞、準雑誌広告賞受賞。
その後、長年にわたり大学、大学院でデザイン(意匠学・色彩学)の教授として指導。
現在は色彩とデザインを最大限に表現できる抽象画をアクリル画で制作している。
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吉岡徹
形態の基礎理論・・三角形の重心
3・三角形の重心 三角形ABCの2つの辺のAB 、BCの2等分点DとE を求め、対応する頂点とを直線で結んだCDとAE との交点Fは三角形ABCの重心となる。この交点に糸を つけ吊るすと三角形の面は水平となる(図2.52) 4・多角形は直線で形成される図形で、辺の数と角を...


吉岡徹
形態の基礎理論・・平面図形
7・平面図法 現実的形態や観念的形態の分析、あるいは新しい形態の創造のためには作図法をデザインの基礎として理解する必要がある。製図については日本強工業規格(JIS Japanese Industrial Standard)で規定されていて、JISで制定されている図法以外、勝...


吉岡徹
形態の基礎理論・・立体
2.1.6立体 点、線、面を三次元的(three dimensional)に考えると点は球状に、線は棒状に面は板状に考えられる。立体は面の軌跡、積み重ね、回転(図2.42)によりできる。また、点、線の集合(図2.43)や空間限定(図2.44)あるいは立体の切断(図2.45)...


吉岡徹
形態の基礎理論 曲面
6,曲面 平面は空間に置かれた3点. 1点と1直線、相交わる2直線、あるいは平行な2直線等により決定される無限の広がりを持つものである。平面が2面以上関わると立体構成が得られ、立体の概念への導入となる。表面が表面や曲面で構成された三次元の物体を立体(solid)と言う。この...


吉岡徹
形態の基礎理論
5、円、楕円 円は最初に発見された幾何学形態と言われる。古代人が円を発見したのは1本の杭に山羊をつないで結んでおいたとき、山羊が杭を中心に周囲の草を食べ、その食べ跡から円形を見つけると言われる。それはコンパスで円を描くのと同じ原理である。...


吉岡徹
形態の分析・・面・・面の意義
1・面の意義 平面(surface)は線の移動、面の切断や重ね合わせ、線の集合による密度の増大(図2・27)や点、線の拡大によって形成され、立体の限界、境界に存在する上下左右に広がりを持つ二次元空間である。 視野内においては線で囲まれた部分を領域(domain)、囲んだ線を...


吉岡徹
形態の基礎理論・形態の分析・曲線
曲線 曲線は幾何学的曲線(geometrical curve)と自由曲線(free curve)とに分類される。前者は数学的曲線(mathematical curve)ともいい、幾何学的に一様に描ける曲線のことで、「確実」「明瞭」のイメージをもつ。自由曲線は同じものを繰り...


吉岡徹
形態の基礎理論・・直線の構成
直線の構成 線は点より動的表現を示す。図2.13aの複数の直線をずらした構成は、方向性や動きが1本の場合より強い。組合せに変化をもたせると、曲線的表現による方向性や動きが生じる(図b)。各線の端を接すると方向性や動きは消え、面が生じる事になる(図c)。図bのように数本の線が...


吉岡徹
形態の基礎理論‥線
1・線の意義 線の意義は幾何学的には点と同様に不可視的形態で面積、長さ、幅、奥行を持たない一次元的存在で、点の移動軌跡、面の限界や交差、切断面に存在する。造形的に考えると線は、その幅が長さに比較して短くなくてはならない。面との分別は、点と平面との関係と同じように相対的な問題...


吉岡徹
形態の基礎理論・形態の分析・点の構成
点の構成 点は1個の時には、注視的で求心的な性格を持つ。2つになると点との間に心理的結合が生じ虚線が生じ、それは視覚的な測定手段の基本となる。平面におけるアクントとなり、平面との関係において存在競争が行われて、お互いの性格の完全化を求め緊張感を生ずる。造形においては、構成要...


吉岡徹
形態の基礎理論・・点
点の意義 点(point)は視覚表現において、最も簡単な最小単位の形態である。幾何学の定理によると、点とは本来空間に位置をもつが、広がりをもたない無(零)次元の非物質的存在で、最小極限的性格をもつ虚の世界の概念に存在するとされる。造形の世界では、この不可視的形態を可視的に表...


吉岡徹
形態の基礎理論・・積極的形態と消極的形態
積極的形態を消極的形態 図2-6(I)aの2つの点の間には虚線が感じられる。これは(positive form)であり、線は消極的形態(negative form)となる。線の両端、その交差部分には点が存在するが、この場合、線自体は「実」の存在で、積極的形態となり、「虚」の...


吉岡徹
形態的基礎理論・・観念的形態・・幾何学的形態
幾何学的形態 古代エジプトでは、その源をアフリカの奥地に発しているナイル川が、雨季の訪れとともに大量の水と土壌で定期的に洪水を起こし、人々の生活を脅かした。この洪水により上流の肥えた土壌が運搬される事で、農業に最適な肥沃な土地が形成され、人々の生活は豊かになり、人々が集まり...
吉岡徹
形態の基礎理論・・現実的形態・・人為的形態
人為的形態 自然的形態は地球上に人類が誕生した時点で、既に存在していたが、人為的形態は偶然以外は技術と知識を得なければ求められなかった。なかでも、造形とかかわりの強いものはガラスと金属である。新石器時代になって、人類がガラスと金属を知り、中石器時代にはガラス質の黒曜石を用い...
吉岡徹
形態の基礎理論・・現実的形態・・ 自然的形態
自然的形態 フラー・ドームの発明家、フラー(R.B.Fuller)は「宇宙の全てのパターンは、他のパターンに絶えず様々な度合いで作用しており、それ自体が独自の局部的状態で再編成している。これらのパターンは、群れをなした星のようにある場所に集合し、再生し群れをなす。それは再編...


吉岡徹
形態の基礎理論・・形態の分析
形態の分析 人間の生活空間は自然的事象と人為的産物によって形成される。それは、人間の内的な面と外的な面との統合されたものに、周囲の環境が関り、その形成要因は自然、人間、社会、文化となる。自然は人間の活動の場としてあり、社会は自然へ適応するための方策の結果として成立し、そこに...


吉岡徹
視覚伝達・・各種の記号・・視覚言語
視覚言語 言語系記号に比較し、非言語系、中でも絵文字は人々に強い印象を与える。1925年オーストラリアのノイラート(O.Neurath)は図1.27のようなアイソ・タイプ (ISOTYPE.International System of Typographic...


吉岡徹
視覚伝達・・各種の記号・・言語記号
ナギ(M.Nagy)は「タイポグラフィは伝達手段として優先する」と述べているが、文字(lettering)はグラフィックデザインに不可欠であり、他のデザインとのかかわりも強い。造形の歴史においても、古代ギリシアでは絵画、彫刻、建築、工芸制作で、書体の考察、文字の組合せ、装飾...
吉岡徹
視覚伝達・・各種の記号・・旗
4・ 旗 旗は通常、長方形の布で作られ、その一端が旗竿、あるいは揚げ綱に結びつけられる.種類としてはスタンダード(standard)、バナー(banner)、エンサイン(ensign)、ペンダント(Pendant,あるいはpennant)、ペナン...


吉岡徹
視覚伝達・・各種の記号・・商標
3・商標(trade mark) メソポタミア文明はインダス文明やエジプト文明と盛んに交易を行い、各地に代理店を配置したが、その契約時や商品の受け渡しの時に円筒形の石印を粘土板に押印して証文とした。この石印は専有の印として品質保持もかねたもので、今日の商標の性格を帯び、業者...
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