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  • 執筆者の写真吉岡徹

デザインの領域

更新日:2018年12月16日

プロダクトデザイン(product design):人々が日常するうえに必要な機器・道具のデザインで、エンバイロメンタル・デザインが社会集団的に基点を求めるのに対して、個人的な面に基点を求め、特に身体の延長として考えられるデザインで、材料の開発、加工が重要な位置を占める。

インダストリアル・デザイン(industrial design、狭義):工業製品一般のデザインをいい、何らからのメカニズムを持つ製品、たとえばカメラ、電気製品、自動車などのデザインである。産業革命以後の量産化体制の進行に伴ってデザインの主流となった。イギリス工業意匠協議会をはじめとして、先進諸国では、インダストリアル・デザインと一品製品のデザインや工芸美術のデザインとは区別している。広義には一品製作品に対して、近代工業生産方式

で作られるデザインの事。

クラフト・デザイン(craft design):木工、竹細工、陶器、染織など、量産を目的としないデザインのことをいう。この領域では工芸家が自らデザイナーを兼ねる事がおおい

ビジュアル・デザイン(visual design):コミュニケーション・デザインと同義で、情報伝達のためのDM、ポスターなどの印刷物とTV、映画などの映像媒体などの視覚デザインのことで、視覚言語の役割をもつ。

コマーシャル・デザイン(commercial design):商品の販売促進を目的とする。広告、パッケージ・デザイン、ディスプレー・デザインなどの領域で、一時的・短期的に一貫したポリシーで商品を宣伝することが多い。

グラフィック・デザイン(graphic design):コマーシャル・デザインやアドバタイジング・デザインを含む領域である。印刷を媒体とするデザインでポスター、DM、装丁などがある。写真を主とした場合はフォト・デザイン(photo design)、書籍の本文や写真、図版の割付やカバーのデザインをエディトリアル・デザインという。

パッケージ・デザイン(package design):包装デザインのこと。今日、われわれは菓子箱、タバコの箱、衣類の箱、そして諸々の包装紙に包まれるに用品など、おびただしいパッケージに取り囲まれて生活をしている。パッケージ・デザインは材料の選択、加工技術・輸送・収納・保護・廃業・経済性を考慮して、製品として総体的なイメージ価値を高めることが大切となり、消費者へのアピール、販売意欲の誘発を条件とする。なお、JISには包装は「物品の輸送・保管などにあたって、価値および状態を保護するために、適切な材料、容器などを物品に施す技術、および施した状態をいい、これを個装・内装・および外装の三種に分ける」と定義している。

インテリア・デザイン(interior design):家具・照明・内装などの室内の装飾デザインのこと。かつては建築家の設計の一部とされた分野であったが、現在では独立したデザインの領域となっている。

エンバイロメンタル・デザイン(environmentl design):建築、都市、国土などの生活環境を対象とするデザインで、社会性、公共性がべーすとなる。

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